「丹波竜化石」を訪ねて
○ 丹波竜化石工房
本部同窓会総会出席での帰郷を利用して、翌25日(日曜)化石発掘現場と工房を訪ねた。
発掘調査の中心である県立人と自然の博物館三枝春生研究員が説明してくださる時間に合わせて、
まず山南町住民センター(市役所山南支所内)に出来た「丹波竜化石工房」へ。
ここでは発掘調査の説明パネルと化石の「展示室」と、
採掘してきた岩盤から化石を取り出しクリーニング作業をする「クリーニング室」がある。
三枝さんは、発見者村上茂さんたちが「ひとはく」へ持ち込んだ際、「恐竜化石だ!」と認めたお方だ。判りやすく親切な説明を受けた。
発掘と調査の過程はすでにメディアでも報じられているのでここでは省くが、
助骨・尾骨に加え、長いものは1.5mの並んだ肋骨(並んでの発見は国内初)や、
貴重な脳函(脳)も発見されて、世界的な成果が期待できそうとのこと。
全長約15m.重さ20dと思われるティタノサウルス類の頭脳は約100c。
人間の10分の1以下。何も考えずのんびりと生きていたらしい。
20から50aの卵から20年くらいでその大きさになると。
下世話な私ほこの恐竜の性別を尋ねたら
「あそこは1番弱いところだから化石として残っていないだろうから判らないでしょう」で納得・・。
次は、どなたかまともな質問をしてきてください。
展示室から隔離された「作業室」では、研究員やスキルのあるボランティアさんが、
岩盤から取り出した化石の表面についている岩や石灰質を小型削岩機で取り除くクリーニング作業を。
根気が要り、時間がかかる細かい仕事で「今後の発掘とともに何年もかかります」とのことでした。
* 工房内はすべて写真撮影禁止ですが、三枝研究員から許可していただきました
(
写真の転載・コピーはしないでください
)
○ 発掘現場
工房からタクシーで約20分。下滝駅と丹波大山駅との間で、汽車からよく眺めた川代峡谷が現場だ。
クラッシックな旧発電所のすぐ下になる。
水嵩を増した峡谷に面した現場には、1億4千年前の地層と、
そこに更なる発見が期待される恐竜化石が眠っている。
過去に起こった地殻変動によって大地が動き、正断層・逆断層などさまざまな地層・断層を見ることが出来、噴火によって固まったマグマもここにある。
18年8月、友人と地質調査に来た村上茂さん(15回生)が発見した
小さな切片が恐竜の助骨とわかってから、「ひとはく」を中心とする試掘調査を経て、
重機と人手による掘削・発掘が1次・2次と進められ、
同じ恐竜の化石数十点が密集状態で出土されたのは日本で始めて。
今年に発見された頚椎は、世界的にも珍しい由。
第3次発掘調査は水量が減った今年の11月から再開。
来年の同窓会東京支部総会では、幹事学年の15回生の企画によって、
同期の発見者村上茂さんから、「恐竜全身発掘!」のお話を聞けるかも知れません。
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