先生は現在和歌山県日高郡美浜町にお住まいで、85歳を過ぎた今もお元気で土地の風土記を執筆されたり、ご旅行を楽しんでいらっしゃいます。 2005年には、大戦中共に戦い、死んでいった仲間への鎮魂をこめて「ボルネオ従軍記」を上梓されました。その中には、捕虜として帰国の日を待ちわびつつ、皆で綴った 『キナバル句集』が収められていて、読む者の胸を打ちます。 夕焼けや 国破れはて もの想う 粥腹や 妻子偲ばれ 星に聴く この夏、残暑見舞いにいただいた先生の近影です。